にじさんじのVTuber・奈羅花さん、11月6日に卒業

格ゲーシーンと深く関わった人気VTuber
VTuberグループ「にじさんじ」に所属する奈羅花(ならか)さんが、2025年11月6日をもって卒業することを発表しました。所属事務所ANYCOLOR株式会社が10月20日に公式サイトおよび公式X(旧Twitter)で公表しています。
奈羅花さんは2019年12月にデビュー。公式プロフィールでは「まだ見習いの獄卒。いわゆる鬼」と紹介され、挨拶の「こんにゃらら~!」で知られる人気ライバーです。
チャンネル登録者数は約46万人(10月20日時点)。FPSやMOBAを中心に幅広いジャンルのゲームを配信し、にじさんじ内でも屈指の“ゲーム好き”として知られてきました。
スト6で本格的に格闘ゲームへ
奈羅花さんが格闘ゲームに本格的に取り組み始めたのは、2023年発売の『ストリートファイター6』からです。幼少期に格ゲーマーの母と『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』を遊んだ経験を持ち、同作の発売をきっかけに再び格ゲーの世界へ。ジュリをメインキャラクターに、ケン、豪鬼、舞など複数キャラを使いこなし、いずれもマスターランクに到達しています。
配信では「対戦を通じて学ぶ」姿勢を貫き、研究や練習の様子をファンと共有。マゴやもけといったトッププロからコーチングを受けながら、独自の視点で格闘ゲームを深掘りしてきました。その真摯な取り組みは、ファンや視聴者からも高く評価されています。
また、にじさんじ内の格ゲーコミュニティ「にじスト部」では、創設者・安土桃さんの卒業後も活動を支え、VTuberと格ゲー文化の橋渡し役として存在感を示しました。「部長は桃さん以外に考えられない」と語り、部の精神を受け継ぎながら交流を広げていった姿は印象的です。
卒業発表と今後へのメッセージ
奈羅花さんの卒業は卒業の発表から約2週間後という電撃的なものでした。SNS上では「奈羅花」「にゃらか卒業」といった関連ワードがトレンド入り。本人はX上で「結婚でも出産でもねーよ!!!!」と憶測を否定しつつ、「最後までみんなと楽しく思い出を積み上げたい」とメッセージを投稿しています。
2025年9月の配信では、双極性障害(躁うつ病)を患いながら活動を続けていることを明かしており、体調と向き合いながら可能な範囲での活動を続けてきました。卒業後、YouTubeメンバーシップは12月7日に非公開化される予定です。
約5年にわたる活動の中で、奈羅花さんはにじさんじの枠を超え、格闘ゲームを愛し、その魅力を発信する存在として多くのファンに影響を与えました。 『ストリートファイター6』を通して築いた経験と交流は、VTuberと格ゲー文化をつなぐ新たな道筋として記憶に残るでしょう。

