MenaRDがドミニカの国家文化賞を受賞する快挙
Street Fighter 6 pro MenaRD received the Pride of Dominican Culture award He's so good at Street Fighter that he's now cemented in history as a cultural icon for the Dominican Republic
8月28日、ドミニカ共和国出身のプロゲーマーMenaRDが26歳の誕生日に「Pride of Dominican Culture award」を受賞しました。格ゲープレイヤーが国家レベルの文化賞を受賞するのは快挙であり、eスポーツが本格的に文化として認められ始めていることを示しています。
MenaRDはドミニカ共和国で今や知らない人はいないほどの有名人になっており、この受賞は彼がゲーム界で残した功績と地元コミュニティへの貢献が評価されたものです。
格闘ゲーム界の伝説的実績
MenaRDは『ストリートファイター6』のプロゲーマーで、格ゲー界で史上初の偉業を数多く達成しています。2017年と2023年にCapcom Cupを制覇し、史上唯一の2度優勝者となりました。さらに2024年のEvo Japan、2025年のEvo JapanとEvo Las Vegasでも優勝を果たし、計3度のEvo制覇を成し遂げています。
これらの実績により、MenaRDは『ストリートファイター』史上最強プレイヤーの一人として広く認められています。2017年のカプコンカップ初優勝時に獲得した25万ドル(約3,800万円)の賞金は、彼の人生だけでなく母国・ドミニカのゲームシーン全体を変えることになりました。
母国への恩返しとコミュニティ発展
MenaRDの素晴らしいところは、個人の成功に留まらず、獲得した賞金を母国のゲームコミュニティ発展のために使ったことです。かつてドミニカ共和国の格闘ゲーム練習場所は、停電が頻発する狭くて秘密めいた会場しかありませんでした。
彼は賞金を使って新しい練習施設を作り、他の競技者の海外遠征費用を支援し、さらには「サント・ドミンゴ・タイガース」という独自のeスポーツチームも立ち上げました。格闘ゲームでは無名だったドミニカ共和国を、今では有力な地域に押し上げています。
授賞式で彼は「今の自分があるのはコミュニティのおかげです。将来の世代がプロゲーマーへの道をより歩みやすくなるよう、より良いコミュニティを築きたい」と語り、常に感謝の気持ちを忘れない姿勢を見せています。今回の受賞で、eスポーツが文化として認められる流れが加速しそうです。

