SIE、EVO運営から撤退 インド企業に株式売却も支援継続

出典:EVO 公式サイト
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が世界最大の格闘ゲーム大会「Evolution Championship Series(EVO)」の株式をインドのeスポーツ企業NODWIN Gamingに売却したことを発表しました。2021年にRTSと共同買収してから4年間続いた直接運営体制に区切りをつける形となります。
売却先のNODWIN Gamingは、ソニーグループから出資を受けているeスポーツ企業です。主にPUBGモバイルやValorantなどのイベント運営を手がけ、南アジア市場で確固たる地位を築いています。今回RTSと共同でEVOの新たなオーナーとなり、格闘ゲーム界への本格参入を果たします。
SIEは完全撤退するわけではなく、2028年まではEVOのグローバルスポンサーとして関与を継続します。PlayStationトーナメントや格闘ゲーム向け製品開発を通じて、コミュニティへの支援を続ける方針を示しています。
7月に発表されたアーケードコントローラー「FlexStrike」なども、こうした取り組みの一環とみられます。また、サウジアラビアの巨大プロジェクトQiddiyaも共同運営会社RTSへの投資を発表し、2027年までスポンサー契約を延長することを明らかにしました。
運営体制の変化により、EVOは今後より積極的な国際展開を進める見通しです。2025年10月のフランス開催に続き、2027年には初のシンガポール開催も予定されており、アジア市場での存在感が一層高まりそうです。格闘ゲームコミュニティにとって、新たな成長の機会となることが期待されています。

